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Merry Christmas & Happy New Year 2024 !!!
メリークリスマス、2024年新年おめでとうございます。



彫刻家・緒方良信(YOSHIN OGATA)
都城西高校卒業(在校中は美術部に所属)
Accademia di Belle Arti di Carrara Italia 彫刻科卒業
Francesco Messina、Oscar Gallo、Emilio Greco、 Alcide Ticòに師事
ブルネレスキ国際視覚芸術賞、ペリクレ・ファッツィーニ賞、
ベネチアトレビーゾ空港彫刻美化コンペ大賞 など受賞多数。
イタリア在住。
「滴」生命循環の隠喩、時間と空間の流れの一瞬の記憶を刻み石塊の中に固定させようと1970年より水の織り成す形を探求し続けている。
詩人の湾と呼ばれるイタリアのレーリチ に住み制作、活動している。
2023年6月
西高関東の皆様へ近況ご報告 イタリアより 緒方 良信 Yoshin Ogata
一昨日、イタリア・マントヴァでの個展、作品搬出が終わり、レリチの家に帰って来ました。昨日までは天候不順で雨が降ったり止んだりの天気が続いて寒暖の差が激しかったのですが、今日は快晴でいっぺんに真夏の天気になっています。
コロナ禍後、季節がらいちどに観光客が戻って来ているようですが、その質は以前のようではないように思えます。ここ14, 5年冬は日本に行って和歌山の小さな漁港の上の丘の住宅工房を得て、小さな木彫作品を制作したり、絵を書いたり、すぐ前の海に小魚を釣りに行ったりの暮らしをしていて、春の桜を満喫して毎年五月にこちらイタリアの家に帰って来て石彫刻の制作や展覧会をしたりしています。
今年は日本滞在中に4、5年前に招待されていてコロナ禍のために延期になっていた南米2カ国の彫刻シンポジウムに行って来ました。一月初めに関空から片道40数時間かかってブラジルに着き一ヶ月間玄武岩の石彫制作をし終えて、一旦日本に戻り衣奈に一週間滞在した後、また関空から40数時間かけてパリ経由のエア・フランス便コロンビア・ボゴタ行き乗りました。通常日本からの欧州行きの航空機は西回りで行くと思っていたところ、太平洋上空に出て北上して北極圏上空を通り真っ白に輝いたグリーンランド上空を通過して欧州に入りました。機内に入る前にはその様なアナウンスは無かったので、その時期から考えてウクライナ戦争の影響で上空付近を飛ばないようにするという事だったのでしょう。
コロンビアでは世界遺産に指定されているシパキラ塩岩地下美術館のための大理石彫刻を制作して来ましたが、海抜2600mの高地で空気中の酸素が低地に比べて20%も少ないこともあり呼吸困難で制作場とホテルに酸素ボンベを用意してもらって制作して来ました。日本にまた戻ってからは姫路城や吉野の桜を見に行ったりした後、五月半ばにこちらイタリアに戻って来ました。
今年は彫刻の発表、活動を始めてから50周年目になるので、その一部の作品の写真を載せた作品集 (414頁)を出版してミラノや他の数カ所の本屋に置いて貰って、アマゾン・イタリアでも紹介して貰っています。コロナ禍以降、郵便事情が悪くなり本の輸送も困難になり帰国の際、荷物として持っていきましたが10冊で30kgもあり、それだけしか持って行けませんでした。今のところ和歌山の本屋『つたやWAY』に一冊だけ置いて貰っています。こちらでまた増刷して出来次第持っていこうと思っています。都城に墓参りに行った時、都城の市立美術館と市立図書館に一冊ずつ寄贈し置いてもらっていますので、機会があったら、御高覧頂ければ幸いです。
