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「きばれっ!」第1回
トロンボーン奏者 今村岳志君(42回卒)
こんにちは。都城西高等学校を2006年に卒業しました、今村岳志と申します。
都城西高等学校を卒業後、東京芸術大学へ進学し、2015年に現在所属している「東京佼成ウインドオーケストラ」という吹奏楽団に入団しました。東京佼成ウインドオーケストラは1960年(昭和35年)5月に、立正佼成会付属の「佼成吹奏楽団」として発足し、1973年に「東京佼成ウインドオーケストラ」へ改称した日本が世界に誇るプロ吹奏楽団です。
身近なところでは毎年正月に行われている「箱根駅伝」のテーマ曲を演奏していますので、テレビでもその演奏を楽しむことができます。また、毎年行われている「全日本吹奏楽コンクール」の参考音源も録音しており、全国の中高生にも人気の高い楽団です。
都城西高の先生に導かれ
トロンボーンは中学生の頃吹奏楽部に入部したことがきっかけで始めました。
始めるとすぐにその楽しさにのめり込みましたが、中学生の頃はまだプロのトロンボーン奏者になりたいとは思っていませんでした。
高校への進学は、当時の西高校の音楽の先生(山本俊之先生)がトロンボーンをご専門だったこともあり
西高校に決めました。入学当初もまだプロの演奏家は目指していませんでしたが、山本先生が多くのコンサートの情報を提供してくださったり、オーケストラや吹奏楽の映像やCD、大量の楽譜などを私に見せたり聴かせたりしてくださったことで、どんどんその世界の魅力に惹き込まれていきました。
これといった決定打はありませんでしたが、高校2年生の頃からでしょうか、だんだんプロのトロンボーン奏者というものに興味を持つようになり、その年の秋頃に山本先生に相談し、東京芸術大学を受験することに決めました。
睡眠時間、二時間の猛勉強
進路を決めてからはそれはそれは大変でした。私が目指す東京芸術大学は、専攻のトロンボーンの他に、楽典や聴音、新曲視唱にピアノ演奏と音楽に必要なスキルの試験が多くありました。それにも関わらず、それまで私はトロンボーン以外は何も勉強したことがなかったので、部活も退部させてもらい、休日返上で東京や宮崎市の専門の先生に習いに行ったり、授業の合間を縫って勉強したりもしました。
しかし西高校は朝課外や夕課外もあり、時間が圧倒的に足りなかったので、時間の作り方も工夫しました。朝の5時頃音楽室に行き、7時まで練習、夕課外が終わってから下校まで音楽室で練習し、その後は楽器を持ち帰って下校途中の河原(沖水川と国道10号線が交わる橋の下)で21時頃まで練習、そして家に帰ってから学校の宿題やトロンボーン以外の受験課題の勉強、ピアノの練習、寝るのは大体夜中の2時頃、そしてまた4時に起床する、という今思えばとんでもない生活を送っていました。
今は同じような生活をすると絶対に身体を壊す自信がありますが(笑)、当時は若く体力もあったのか、3年生の間はそのような生活を続けていました。その生活そのものが西高校時代の濃い思い出となって残っています。
高校最後のイベントである卒業式は3次試験と被っており出席できませんでしたが、受験は無事に合格し、その年の春から東京芸術大学に通うことになりました。

ⒸAtsushi Yokota
